出先でメガネのネジが突然とれた!その対処法についてです
この記事は2018年6月に書いた記事です
よくメガネの修理でお持ちいただくものに、「ネジ」が取れた!というのがあります。
もちろん、ネジは取れにくい様に専用のネジやかしめたりしているのですがそれでも外れてしまう事があります。
掛けていると突然ポロッとメガネが落ちたら、掛けようと思ってケースから取り出したらバラバラになっていたなどなどです。
お客さまで器用な方は、糸を何重にも通したり、針金を何回も巻きつけて応急処置されてお持ちいただく方がいます。
そんな時、身近にあるもので、容易に、お金を掛けずに、そこそこの強度が保てる、直し方があるのでご紹介します。
早速写真でご紹介。
まずは、今回のケース。メガネの腕が外れてしまいました。
右の腕(テンプル)が外れています。
よく見ると、テンプル付け根側に丸い穴が開いています。
本体側(レンズ側)にも穴が開いています。
この部分は雄雌の丁番になっており、かみ合わせて真ん中の穴にネジを通すことにより留めているわけです。
状況を確認した所で、作業開始。
まずは、本体とテンプルを組み合わせます。
ここは丁番なので組み合わせるだけ、噛み合わさっているのでちょっと入れる時に硬い場合がありますが、差し込めば入ります。
差し込みました。この時、丁番の穴が上から下までしっかり丸く貫通しているかが重要です。
押し込みすぎたり、差し込み具合がゆるいと、穴がしっかり丸く開いて下まで見えません。
また、この時は腕が伸びてても、畳んでいても構いません。差し込みやすい角度で良いです。
ここで、下準備完了!
いよいよ、直す道具の出番です。
その道具はじゃ~ん!「つまようじ~」♫(どらえもん秘密道具風)
そう。つまようじ。これなら旅行などの外出先でもコンビニなどで手軽に手に入ります。
しかも、木なので基本、メガネフレーム側に損傷が少ない。また、後日の修理でもメガネ屋さんで取り外しが容易なので直しやすいです。
で、どうするかと言いますと。
ずばり!上から差し込むだけ。
つまようじは先から持ち手側に向けて円錐状(テーパー状)になっていますので、そのまま差し込んでください。
で、そのまま、少しテンションが掛るまで「グイッ」と押し込んでください。
押し込むとこんな感じに貫通します。
先っちょが出てきても構いません。ある程度差し込んでOKです。
ここまで来ればほぼ完成。(って差し込んだだけですが・・)
あとは、差し込んで余った、上部分をそのままテコの原理でボキッっと折って下さい。
折るとこんな感じに。応急処置なので見た目はあまり問題ないかと・・というか、気にならない程度です。
アップで映すとこんな感じ。
穴に、楊枝がはまっています。
上部分は円錐状でフレームと接地してますのでそうそう外れませんが、下は隙間が空いているので、もし気になる場合は
この様に下の出た分を「返し」にすると気持ち的にいいかもしれません・・
これで完成!
どうです?簡単でしょ。
しかも、意外と強度あります。応急処置としては充分ですし、もし折れたらまた交換すればいいんです。
ということで、今日は「出先でメガネのネジが取れてしまった!」場合の応急処置でした。