目に入れるコンタクトレンズ。多くの方が使っていますが、目の上に直接乗せるという性質上、非常にデリケートなもので、使い方を誤ると眼に障害が起きてしまうなどの問題があります。
この為、数年前に薬事法という法律でコンタクトは「高度管理医療機器」というものに指定されました。
「高度管理医療機器」とは・・
医療機器であって、副作用又は機能の障害が生じた場合(適正な使用目的に従い適正に使用された場合に限る)において人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。(薬事法第2条5項)
また、販売にあたっても、販売者は「認可制」ではなく、きちっと講習を受け、かつ、継続的に講習を受け続ける「販売管理者」を各店に置き、各県に許可を得ないと販売できない「許可制」になりました。
(もちろん、太陽めがねは許可をもらっています)
ところが、ここでおかしなことが・・・
同じコンタクトレンズなのに、度数の入っている物は「高度管理医療機器」で、度数の入っていないのもは規制が無い、いわゆる「雑貨」扱いになっていたのです!!
度数の入っていない、カラーコンタクトは雑貨として規制がありません。この為、製造のいい加減な輸入品が入荷し、それを使用している人の多くが炎症をおこすなどの障害が最近多発。
ここで、やっと、厚生労働省は規制に乗り出し、今後、度付きコンタクトと同じ「高度管理医療機器」となるそうです。
これまでの度なしカラコンは価格が安く、かつ、どこでも販売が出来ました。(許可もなんにもいらないですから)。
もしかしたら、炎症が起こった消費者の方はコンタクトが眼に重要な問題を起こす物だと知らずに、気軽に使っていたかもしれません。また、度無しがなぜ安いのか?を考えずに使ってしまったかもしれません。
度無しカラコンの販売者からすれば、規制も何もないのだから販売して何が悪い。というような意見もあったそうです。
安全を考えると国の対応というものはやっぱり遅いと感じました。
実は、サングラスにも同じことが言えます。
度無しのサングラスレンズは度付きのメガネレンズと違い、薬事法の規制を受けません。家庭用品品質表示法に規定する「雑貨工業品」となります。
極端に言うと「ベコベコ」に歪んだプラスチック板に、色をつけてサングラスとして販売しても問題が無いわけです。
サングラスにもなぜ、安いサングラスと高いサングラスがあるか?
なぜ、メガネ屋さんで販売しているものはほどほどの値段がするのか?
それは、メガネ屋さんからすると眼に対しての安全性を知っているからこそ、安心して使ってもらえる商品を販売したいからなのです。