公開日:2007/10/16

メガネレンズのキズはなぜ起こるのか?プラスチックレンズの不思議

プラスチックメガネレンズはどうしてもキズが付いてしまいます。原因としては表面に砂ホコリなどがついていて、そのままレンズを拭くとサンドペーパーでこするような物でキズになるのですが、そのほかにも色んな原因があります。

 それが、これ

 
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1つが「熱による膨張」なんです!!

 プラスチックメガネレンズはその名の通りプラスチックで出来ている為、熱によって膨張します。

ただ、ここが問題。

レンズはプラスチック本体だけでなく、表面に光学的性質や、使いやすさなどの付加価値を高める為に様々なコーティングが施されています。レンズ本体は熱によって膨張しても良いのですが、表面のコーティングは熱によってレンズと同じように膨張しません。

すると、どうなるか・・

レンズ表面のコーティングが下から引き伸ばされ、ひび割れを起こしてしまうのです。これが、ひどくなるとマスクメロンの表面のようにボロボロになって行きます。 これが、キズの原因の1つになるわけです。

この熱ですが、約60℃ほど加わるとなると言われています。

さらに、さらにクラックやキズなどで、コート表面が痛むとさらに問題が。
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 傷ついた表面から水分や洗浄成分が染み込んで行くとさらにコーティングが浮き上がりレンズ表面がボロボロになって行くのです。

 「レンズが汚れてきたのでこれまで以上に頻繁に洗ったり拭いたりしているのにますますひどくなる。」

実はこれが、クラックやキズが付いてからレンズ表面に負荷を掛けるため、ますます逆効果になり、悪化の一因と言うわけです。

 
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メガネのお取り扱いについては、販売時やお渡し時にもお話させていただいていますが、お付けしている、フレーム・レンズの説明書をよく読んでお使いいただけとうれしいです(*^_^*)

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