今日はレンズのお話。昔からあるタイプなのですが、もはや絶滅危惧のメガネレンズ。
いわゆる遠近両様レンズで、スジがあるタイプなのですが、遠くと近くの領域の分け方がちょっと珍しいレンズなんです。
という事でご紹介。まずはレンズの全景。
普通の丸いレンズです。で、今回ゴルフ用に作ったので度入りでサングラスになっています。
これを見るとわかりますでしょうか?うっすら下の方に丸くピントの違うものがあるのが・・
こうするとわかりやすいかな。
レンズの下の方に丸い形でピントの違うレンズが付いているのが分かるかと思います。
さらにわかりやすいように斜めから撮ってみました。
下に丸い影が映っているかと思います。
このレンズを図にするとこうなります。
直径70mmの丸いレンズに直径24mmの丸型のレンズが乗っかっている感じ。
つまり、70mm部分の大部分は遠く用の度数が入っていまして、24mmの丸型の部分に老眼の度数が入っています。これで遠近両用になっています。
皆さん、昔の遠近両用ってスジがまっすぐに入ったレンズを思い浮かべるかと思いますが、これはそのスジを円形に入れたもの。しかも、そのスジの境目が目立ちにくい様にシームレスという境目をぼかした加工をしたレンズになります。
シームレスのレンズは境目が目立たないので見た目が良いという利点があるのですが、欠点としては境目部分がスジはっきりタイプと比較すると歪む事になります。
なので、なかなか用途を選ぶレンズなのですが、今回はゴルフ用ということで、ほぼ遠く専用の度付きサングラスとして使いたいが、スコアが掛けない。でメガネを掛けかえるのも面倒。ということでほんとにおまけで手元が見えればいいとの事でこのタイプにさせて頂きました。遠くの部分は一般的な境目の無い遠近両用と比較すると歪みが少なくすっきり遠くが見えるのでアドレスを組んでも足元もボールが見にくくなることがありません。
完成したメガネはこんな感じ。
今回はこれまでお使いのメガネフレームを利用してレンズのみの交換で
レンズ下の方に丸型が半分ほど入るように今回レンズを削ってセッティングしました。
掛けていただき喜んでいただきました。
太陽めがねではメガネ専門店として結構レアなものや、お客様の用途にあったメガネをご提案させていただいております。なんでもお気軽にご相談ください。