公開日:2010/10/28

秋の新レンズ情報第2弾。ニコン両面非球面「DAS」シリーズ

昨日に続いてレンズのお話。午前のHOYAさんに続いて午後からはニコンさんのレンズセミナーでした。

今回ニコンさんは「単焦点」と「ブランド力」で勝負みたいです。

セミナーの中身としては、とにかくレンズには「薄さ」がやっぱり求められている。しかも、ただ薄いのではなく、光学性能がしっかりしているもの。そして、それを製造しているメーカーのブランド力を使って、きっちり販売しほしい。

そんな感じかと思います。

そこで、今回新たに出来あがったレンズが「ニコンDAS」シリーズです。

ニコンで単焦点レンズ(遠くや近くをみる時だけのレンズ。遠近や中近ではない)はこれまで、3つのシリーズがありました。

・球面設計のレンズ

・非球面設計のレンズ

・完全オーダーメイドの両面非球面レンズ

ただ、この内、球面レンズは薄型レンズなどのバリエーションが少なく、実質的には非球面レンズがメインの商品です。

その上のクラスとして他メーカーでは両面非球面レンズがあったのですが、ニコンさんが両面非球面レンズを出す際には他社もすでに出していたので、差別化のためにニコンさんだけオーダーメイドの両面非球面レンズ(ニコンシーマックスシリーズ)を販売しました。

このレンズは完全オーダーというだけあって、光学的性質は良いのですが、納期と価格がやや高いというのがネックになっていました。

そうは言っても通常の非球面レンズが主流なのでそれはそれで良かったのですが、最近メガネ屋さんの中には薄型レンズでも差額なしというお店が出てくると、「ちょっと困ったな」、また一般小売店からも「非球面の薄型というだけでは価格面でつらいな・・」との声が出てきたみたいで、今回の新商品となった訳です。

前置きが長くなりましたが、この「ニコンDAS」シリーズはオーダではなく、メーカーである程度の度数(近視・乱視・遠視)は在庫を持っています。つまり他メーカーと同様の両面非球面レンズになります。

しかし、これだけでは今更出す意味がありません。そこで、ニコンは「ニコンで一番薄いレンズ」ということで出してきました。それが、このニコンDASという訳です。

もちろん、通常の非球面レンズから加えると両面非球面なのでクリアに見える範囲は広いです。そして同素材の中ではオーダーメイド両面非球面よりも薄いレンズとしました。

そして、コーティングも新たに静電防止機能がついた新コーティングでの登場です。

ラインナップは屈折率が一番大きい(超超薄型)1.74素材を用いたNKライト5ASーDAS

超薄型1.67素材のNKライト4AS-DAS、そして薄型1.60素材のNKライト3AS-DAS。

現在ニコンさんで販売しているもっとも高い屈折率は1.74素材なので、単焦点に絞ると、NKライト5AS-DASがニコンで今、最も薄いレンズとなります。

 

 

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